Eコマース実務
ショッピングモール向けCRM:一般的なCRMでは足りない理由
多くのCRMは単一小売業者向けです。モールに必要なのは、全テナントでのポイント付与、テナント独自の施策、そしてイベント集客の証明。何が要るのかを整理します。

Danny Khow(共同創業者 兼 マネージングディレクター)5分で読めます
ショッピングモールに合うCRMには、3つの条件があります。すべてのテナントが自店のレジでポイントを付与できること、各テナントが自分のためのロイヤルティ施策を持てること、そしてイベントが実際に何人を呼んだのかを示せること。BridziaのロイヤルティCRMは、Store PWAという標準機能によってこの3つをすべて満たします。市場にある多くのCRMはそうではありません。自社のレジと顧客データを自ら保有する単一の小売業者を前提に設計されているからです。
モールが別の問題である理由
ロイヤルティプログラムを運営する小売業者は、取引の全体を掌握しています。レジも、顧客データも、ポイント原資も自社のものです。モールはそのいずれも持っていません。モールが売っているのは場所であり、販売は数十から数百に及ぶ独立したテナントで起こります。それぞれが自前のPOSを持ち、ロイヤルティプログラムの価値についてそれぞれの考えを持っています。
単一小売業者向けに作られたCRMは、その小売業者のスタッフがスキャンも付与も交換もすべて行うことを前提にしています。モールでは、この前提が初日に崩れます。カウンターに立っている人は、別の会社の従業員だからです。
| モールに必要なもの | 一般的な単一小売業者向けCRM | BridziaのロイヤルティCRM |
|---|---|---|
| 全テナントのカウンターでの付与 | ポイントは小売業者自身のPOSやアプリ経由で付与 | Store PWAにより、どのテナントもブラウザから顧客のポイント付与を手伝える |
| テナントPOSとの連携が不要 | 売上データは通常POS連携から取得。テナントごとに1案件 | Store PWAはPOS連携が不要。そのコストと時間をモールが負わずに済む |
| 多店舗への素早い展開 | テナントが増えるほど遅くなる | どの店員でもスマートフォンでStore PWAを使える |
| テナントが参加する理由 | ブランドが所有する1つのプログラムのみ | テナントは同じカウンターでスタンプカードなど独自の施策を実施できる |
| 集客につながるイベント | キャンペーンのクリック数と開封数 | イベント登録、連動ゲーム、来場による景品受け取り |
| 付与権限の管理 | 1社の自社スタッフ向けに設計 | 誰がポイントを付与できるかのルールと、誰が付与したかの記録 |
| ポイント以外のエンゲージメント | ポイントとクーポン | デイリーチェックイン、ルーレット、クレーンゲーム、LEDスクリーンゲーム、ARゲーム |
Store PWAとは
Store PWAは、BridziaのロイヤルティCRMにおける店頭カウンター機能です。プログレッシブウェブアプリなので、レジに新しいシステムを導入する必要はなく、スマートフォンのウェブブラウザ上で動作します。テナントの店員は誰でも開いて、会員を特定し、ポイント付与を手伝えます。カスタム開発でも追加モジュールでもなく、CRMの標準機能です。
最大の利点は、売上データの取得と会員のポイント付与のために、モールが各テナントのPOSと連携しなくてよいことです。数十から数百にのぼる異なるPOSを連携するのは時間も費用もかかり、モール全体のプログラムの立ち上げが遅れる主因になるのが通例です。Store PWAがあれば、テナントに必要なのはスマートフォンを持った店員だけなので、モールのCRMを短期間で展開できます。
これはモールにおいて重要です。テナントの顔ぶれは、IT部門を持つ全国チェーンから、電話1台で営んでいるキオスクのオーナーまで幅があります。POS連携を要するツールは、前者には届き、後者を取りこぼします。
テナント自身のためのものを用意する
モールのプログラムのためにポイントを付与してほしいと頼むことは、他人の利益のために働いてほしいと頼むことです。モール向けのCRMは、テナントの問いに答えなければなりません。自分には何の得があるのか、という問いです。
Store PWAを使えば、モールの店舗は同じカウンターで自店のロイヤルティ施策を運営できます。たとえばカフェなら、5回の購入で好きなケーキを1つ無料にするスタンプ収集を実施できます。テナントは自店の利益率と常連客に合わせて設計します。モール全体のプログラムは、家主への義理ではなく、テナント自身が使いたいツールになります。

人を呼び、しかも数えられるイベント
モールはイベントスペースを貸し出しますが、通常の売り文句は漠然とした集客です。より強い売り文句は、この特定のイベントに人を連れてくる方法と、それが機能したことを後から示せることです。
BridziaのロイヤルティCRMでは、モールがイベントを作成し、会員がそれに登録できます。ポイントの有無はどちらでも構いません。そしてイベントはゲームと連動させられます。
- モールがプッシュ通知で会員にイベントを告知します。
- 会員は連動するゲームをプレイし、景品が当たることがあります。
- 景品は、イベントに来場しなければ受け取れません。
ゲームはメッセージを開いてプレイする理由を与え、受け取り条件は足を運ぶ理由を与えます。これがイベントへの集客を生み、登録数と受け取り数が、推計ではなく報告できる数字をモールにもたらします。イベントスペースは単なる賃貸から、会場・告知チャネル・計測可能な来場者数をまとめたパッケージへと変わります。

会員を引きつけ続けるゲーム
ゲームは当社のゲーミフィケーションサービスによるもので、単独でも、イベントと連動させても利用できます。
デイリーチェックイン
定期的に戻ってくる会員に報酬を与えます。
ルーレット
クレーンゲーム
LEDスクリーンゲーム
モール内の大型スクリーンでライブでプレイします。
拡張現実(AR)ゲーム
いずれも、単に報酬を配るためではなく、モールへのエンゲージメントを高めるためにあります。
モール向けCRMを選ぶ前に、どのベンダーにも聞くべきこと
テナントはどうやってポイントを付与しますか。
各テナントのPOS連携が答えに含まれるなら、展開は遅くなり、最後まで参加しないテナントが長く尾を引くと見ておくべきです。
テナントには何が得られますか。
利益がモール側にしかないなら、参加は関心ではなく圧力に依存することになります。
ポイントの原資は誰が負担しますか。
モールか、テナントか、双方か。負担の形を決め、参加を求める前にテナントに伝えてください。
不正利用はどう抑止しますか。
スタッフがポイントを付与する仕組みには、誰がどれだけ付与できるかの上限と、誰が付与したかの記録が必要です。
テナントは後から何を見られますか。
テナントが自店の結果を見られるのか、モール全体の数字だけなのかを決めてください。
イベントの来場を証明できますか。
キャンペーンの開封率ではなく、記録された来場を求めてください。
よくあるご質問
モールや複数テナントの施設でロイヤルティプログラムをご計画中でしたら、ロイヤルティCRMについてご相談ください。ゲーミフィケーションが再訪を生む理由についても書いています。
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